General incorporated association Hirabayashikai
2023年11月2日
大阪府木連(会長・津田潮氏)の今期の目玉事業の一つである「SDGs発表大会(委員長・越井潤府木連副会長)」が11月2日(水)午後1時から西区の建設交流会館8F「グリーンホール」で開催された。
冒頭、津田会長が「海の仕事に従事する人たちが植樹をしている。私も触発され高槻で植樹祭を始めました。私のSDGsは植林です」としたあと「発案者の越井さんをはじめ20名のスタッフが7回にわたって打ち合わせ会を開いて本日に至った。感謝します。実り多き大会になって欲しい」と挨拶した。続いて越井副会長が「SDGsは一人ひとりがやる。みんながやり誰も残さない。本大会は人づくり、街づくり、未来づくりです。SDGs発表大会を成功させ、この輪を大阪から近畿に広げ、やがては日本国中に普及したい」と場内に呼びかけた。審査委員の一人である京都大学の田中克名誉教授が「4時半に起きて長野の黒姫からやってきました。わくわくしています」と挨拶、林野庁の服部浩治広報官の講演[テーマ:SDGsに貢献する森林と木材利用について]に移った。総合司会は準備委員会の藤本純司氏(松本商店社長)が担当した。
発表大会は①田中手帳②朝日ウッドテック③NPO法人エスペランサ④越井木材工業⑤村上木材⑥コシイプレザービング⑦大東衛生⑧津田産業⑨紅中の9チームの順で登場した。持ち時間は1チーム15分。
最初に登場した田中手帳は自然災害伝承碑に関連したスタンプラリー等の諸活動を報告。朝日ウッドテックは泉佐野市のいずみ森のボランティア会に参加した時の活動を報告、NPO法人エスペランサの報告は、南港ポートタウン地域を中心にシニア世代から子育て世代まで幅広いサポート事業等。越井木材工業は社内の予選会を勝ち抜いてきたチームが登場、社内での雨水活用やペットボトルのキャップ収集を原資にした地域ボランティア(平林の子ども食堂)等の幅広い活動を報告した。村上木材も社内予選会を実施して東京から発表者が来阪、再生プラスティックを活用したボールペンの社内採用など身近な活動を報告、コシイプレザービングは同社が有する木材の長寿命化技術を駆使したSDGs活動を報告した。大東衛生に続いて津田産業が宮崎から参上した山林事業部の二人が「当社のSDGsは植林です」と宣言し、社有林の10年間の炭素固定量(伐って、使って、植えて、育てる)が当初目標の20%増を上回る25.1%増に達したことを報告、更なるSDGs活動への取り組み強化を確約した。最後の発表者紅中は「アグロフォレストリ」を念頭に「くれなゐの森ゆのまえ」森林保全活動(2051年までにCO2800t吸収)や森をもっと身近にするプラットフォーム(森と街を繋ぎ木と人が触れ合う時間と場所)づくりに取り組んでいる。
発表終了後は15名による審査委員会が開かれ、次の3チームが選ばれた。
◆最優秀賞=越井木材工業㈱
◆優秀賞=㈱紅中
◆奨励賞=田中手帳㈱
審査委員を代表して川井秀一京都大学特任教授が講評の中で「府木連傘下の企業が取組む様々な試みに感動しました。NOP法人を含め幅広い多様なセクターからの参加も新鮮でした。全ての発表が拮抗した素晴らしい内容で順位をつけるのは難しかった」と述べ、表彰式に移った。
閉会に当たって松山能久副会長(大仲協理事長)が上位3社に祝意を表したあと「皆さんはSDGsの先駆者です。業界に広く発信し普及してほしい。SDGs発表大会は府木連の継続事業にしたいと思います。ご協力ください」と話した。