6期12年に亘って貢献した村上理事長が退任

　一般社団法人平林会（理事長・村上高兒氏、社員総数177名）の総会が6月8日（火）午後5時から平林駅前の大阪木材会館１階会議室に131名（本人21名・委任状110名）が出席して開かれ、上程6議案を審議承認して議了。
昨年に引き続いて「三密」を排した委任状主体で開かれた総会の冒頭、欠席した村上理事長に代わって小林副理事長が「長引くコロナ禍、活動できない状況が続いているが今年は役員改選の年、無理言って本総会には出席願った」と謝意を表したあと「当会の生命線である平林ウッディパークの入札は残念な結果となった。片肺飛行だがやるべきことはやっていきたい」と述べ、議長席についた。
「平林ウッディパーク」の入札が北側部分のみの落札となったため駐車場収入が激減、財政面が平林会の最大の課題となった。１５回目（昨年は中止）まで続いたビッグイベント「平林祭り」や大阪市大の協力を得た「平林の将来を考える会」、さらに地域の小中学校向けの出前授業等を実施している地域交流・木育委員会の諸活動は継続事業と明記しながら流動的な要素も排除できない。
６年に亘って大阪市のプロポーザル方式による入札で落札した「平林ウッディパーク」内には様々な施設が存在する。①大阪府木連が推進する「耐震工法壁柱の実代モデル」②日本加工技術協会関西支部・近中局・京都大学・平林会等が共同研究する「早生樹センダンの試験植林20本」③大青協・日木青による「ウッドトランスフォームのハウスと壁面」、隣接する水面岸壁には国の助成金を活用した④「ウッドデッキ」がそれに当たる。入札によって①～③は大阪市の管轄、④は南側の落札者㈱関西木材市場（久我洋一社長）の管理となった。平林会は不落になった時点で原状回復（契約期限の３月31日）を義務付けられていたが大阪市と関西木材市場の厚意で現状のままでＯＫとなった。５号議案では定款の一部変更の件（副理事長５名以上７名以内から２名以上４名以内に変更）が承認された。
６号議案の役員改選では村上理事長が退任、小林副理事長が理事長に昇任した。任意団体平林会が一般社団法人に移行したのが平成20年12月、翌平成21年（2009年）の6月総会で理事長に就任した村上氏は６期12年の長きに亘って理事長として平林に貢献してきた。今回の役員改選の選考理念は①若返り②木材・非木材のバランス③定数の削減（目標10名減）④女性の登用。新役員は次の諸氏。

◆ 理事長＝小林健次郎（ヤマチョー）【新】
◆ 副理事長＝津田潮（津田産業）・島津浩之（中田木材工業）【新】・高好章二（阪南産業）【新】
◆ 専務理事＝山川浩之（大白木材）【新】
◆ 常務理事＝湯川昌子・村上顯【新】・宇野裕司【新】・渡部敏弘【新】・前重興亮【新】
◆ 監事＝白井昌子・山下光明【新】・有馬啓子【新】［理事は略］
新理事長に就任した小林氏は村上前理事長に労いの言葉をかけたあと「資金面で苦しい状況が続くが当会の使命はまちづくり。大変な作業だが放置すればまちの発展はない。前に進みたい」と述べ、各位の協力を求めた。総会は津田副理事長が村上前理事長の尽力に謝意を表し小林新理事長にエールを送って閉会した。

小林健次郎理事長