General incorporated association Hirabayashikai
2020年12月10日
大阪住之江区の(一社)平林会(理事長・村上高兒氏)は12月8日と10日の2回に渡って行われた大阪市都市整備局の「条件付き一般競争入札による市有不動産の一時貸付」に参加、8日の南側部分3386m2は不落[落札者は関西木材市場(社長・久我洋一氏)]となり10日の北側部分5288m2は落札した。今回2分割されて入札された土地は通称『平林ウッディパーク』として近隣に親しまれ、毎年秋には「平林祭り」が開催される場所である。
平林会は、平成26年春に大阪市のプロポーザル方式による一般競争入札で落札して3年間の賃貸契約を結び、3年後の平成28年暮れに行われたプロポーザル方式による入札でも落札、令和3年3月末(コロナにより1年延長)までの契約を勝ち取った。しかし、今回は条件付きながら「一般競争入札」に変更され、誰でも参加できる入札となった。金額次第の競争だ。
平林会は長年、地域の再開発や木材産業の復権を旗印に活動してきた団体である。なかでも迷惑駐車撲滅は街の安全確保には欠かせない取り組みであり、そのため「平林ウッディパーク」に大型車両を中心に駐車スペースを確保してきた。平林会の活動原資に占める駐車場経営からの収入比率は高い。今回、南側部分を関西木材市場が落札したことにより、平林会は片肺飛行となり、今後の会運営に暗い影を落とすことになる。「駐車料金の値上げはもちろん考えているが、会運営に加えて一般管理費等も抜本的に見直す必要がある」と幹部は話している。
「センダン」の植林木は残ると思うが、敷地内に設置された「壁柱」「CLT」「ウッドトランスフォーム」「ウッドデッキ」等の施設については基本的には撤去の方向だが大阪市等との交渉の余地はまだ残っている。(幹部)