平林ウッディパーク　契約１年延長

大阪住之江区の（一社）平林会（理事長・村上高兒氏）は3月31日、「住之江区平林南1丁目2番４『通称・平林ウッディパーク（略・平林ＷＰ）』の賃貸契約（約1万１千平米）」を大阪市と締結した。
過去２回（3年毎の契約）のプロポーザル方式による一般競争入札で落札した平林会は3回目の入札に備えて1年ほど前から大阪市大を交えてプロポ―ザル案の検討を重ねていた。ところが昨年末、大阪市より今回は普通の一般競争入札で行うとの通知が届いた。突然の変更だったが、大阪市も「平林祭り」等で地域・業界に貢献する平林会の活動を熟知しており、入札区分や入札条件の検討を種々重ねていた。しかし現下のコロナウィルス感染拡大防止等の対応にも追われ、結局、時間切れとなった。契約形態は「つなぎ契約」、プロポーザル方式ではない普通の賃貸契約である。期間は1年、令和3年3月末まで。賃料は大阪市の試算により若干のアップとなった。
平林会はＷＰを活用して駐車場を経営している。その収益を充当してプロポーザルで提案した諸案件を遂行し、会を運営している。ＷＰ駐車場は街中の普通のパーキングとは異なり、ダンプ・トラック等の大型車両が中心、200台前後が駐車している。平林地域は工業専用地域・臨港地区である。メインの平林駅前通り以外は駐車禁止区域ではない。ＷＰ駐車場ができるまで付近は大型車両の路駐天国であった。
平林会は街の活性化の一環として「迷惑駐車撲滅」に取り組んでおり、大阪市・地主等で結成する「まちづくり三者研究会」を活用して、住之江警察署並びに大阪市港湾局に地元の連合町会と連名で「迷惑駐車撲滅」の要望書を提出、法律による地域の一帯の駐車禁止化を訴えている。が、行政の腰は存外重い。
ＷＰが他者に落札されたら街づくりの推進が根底から崩れ、２００台の大型車両も迷子になる。危機感を持った平林会は落札に向けて検討を重ねていたが、今回、1年間の延期となった。残された時間は1年しかない
今回の「つなぎ契約」によって毎年10月の第3日曜日に開催していた「平林祭り」は、コロナの収束状況にもよるが可能となった。