General incorporated association Hirabayashikai
2019年11月13日
完成した新大阪木材会館
昨年8月に着工した「新大阪木材会館」がこのほど竣工、11月13日(水)午後4時から約200名が出席して竣工式並びに披露宴が催された。
神事終了後、1階ホールで開かれた披露宴の冒頭、津田潮大阪府木連会長が参集各位に謝意を表したあと「木造・木質化がトレンドになってきた。会館の大黒柱三本は新月伐採された宮崎の飫肥杉です。この会館が大阪の木材業界のランドマークとなり大阪万博のモデルとなれば幸いです」としたあと、会館建設に尽力した中村暢秀氏、橋本博明氏、花尻忠夫氏、雪本政通氏、釜口正夫氏など大勢の方々の名前を逐一読み上げて感謝の意を表した。
続いて来賓六氏[大隈衆議院議員・東参議院議員・木下大阪市会議員・ラサールカナダ通商代表・長田近中局長・柏木大阪市局長]が祝辞を披露、大阪府木連顧問のカール・ベンクス氏の乾杯で歓談に移った。
【建物概要】
◆所在地=大阪市住之江区平林南1丁目(ニュートラム平林駅徒歩1分)
◆設計=ADラボ
◆施工=ミナトハウスJV津田産業
◆敷地面積=1008.51平米
◆木造2階建て
◆工期=平成30年8月~令和元年10月末
◆その他=大黒柱は飫肥杉の丸太三本。壁面には間伐材を活用した「壁柱」「NLT」「CLT」「スギのスリット加工材」が随所に貼られている。
旧大阪木材会館の売却(平成29年3月)から2年半、着工(平成30年8月)から14か月。その間、20回近い建設準備委員会を開き、府木協・府木連の理事会を開催し、土地取得・設計施工の選定・予算・税金等々のいろんな課題を議論しやっと竣工に漕ぎつけた。国の補助金を一切使わず、大阪人らしい民間の力でやり遂げた。加えて大手ゼネコンではなく、府木連の会員(材木屋)が住宅ではない木造ビルを苦労しながら完成させたことにも意義がある。出来上がった建物は美しい、特に夜間のライトアップされた姿をニュートラムから是非ご覧になってほしい。
建物は竣工したが残された課題も多い。まずはテナント。テナントが決まらないと前には進めない。府木連・府木協の運営資金となるテナント収入、今後の予算編成にも影響が出てくる。入室を希望している平林会や合板組合も現時点では宙に浮いたまま。情報を開示して議論を重ね、府木連・府木協は早急にことに進めてほしい。
関係者で鏡開き
1階のホールで記念撮影