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2019年3月29日

ヨドコウ迎賓館と兵庫県林業会館

第3回平林会木協視察見学会32名参加

 

 

平林会木材協同組合(理事長・小林健次郎氏)は(一社)大阪府木連(会長・津田潮氏)の後援を受け3月29日(金)午後、第3回視察見学会を催した。視察先は芦屋の重要文化財「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」と神戸元町の兵庫県林業会館。参加者は府木連関係を含め32名。平林ウッディパークに集合後、大型バスで芦屋に向かった。
最初の見学先である「ヨドコウ迎賓館」は昨年見学した旧甲子園ホテルを設計した遠藤新氏の師匠フランク・ロイド・ライト(旧帝国ホテル等の設計者)が手がけた作品。芦屋川沿いの緩やかな南傾斜面に南北に階段状に建てられている。「ヨドコウ迎賓館」はライト氏が山邑家(灘の酒造家櫻正宗8代目・山邑太左衛門)に依頼を受けて1918年に別邸として設計、ライト氏帰国(1924年)後は弟子の遠藤新氏らが引き継いだ。玄関前で岩井忠之館長の懇切丁寧な説明を受けて館内に入った一行は、幾何学的な彫刻を施した大谷石、マホガニーの複雑な木組み装飾等に感嘆、併催の「雛人形展」にもうっとりした。昨年見学した旧甲子園ホテルを彷彿させる。
芦屋からは山手幹線を通って元町の林業会館に到着した。案内は兵庫県木連の松田博文専務、1階展示ギャラリーで説明を受ける。昭和47年から約50年使ってきた旧会館の建替え工事は昨年の3月1日に着工、今年の1月15日に竣工した。汎用性の高いCLTをふんだんに使用した都市木造ビル。建築主は兵庫県森連・兵庫県木連・兵庫県治山林道協会・兵庫県林業種苗協組。施工は竹中工務店JV大和ハウス工業。建築費だけで約6億円(補助金約3割)。構造はCLT+鉄骨ハイブリッド構造5階建(1階のみRC造)。CLT耐震壁の「あらわし」が可能となり、非木造であった都市部耐火建築マーケットに展開が可能となった。延床面積は約1500平米。木材使用量は約230立米(兵庫県産木材を使用)。平均的な在来軸組工法住宅約10棟分に相当、森林約15ha分の間伐促進効果。
松田専務は「CLTは作業性も良く、夏場は涼しい。2~3割軽いし工期も2割ほど短縮できる」とCLTのメリットを上げつつも街の材木屋からは「CLTやって誰が儲かるねん、の声も聞く」と話している。
見学を終えた一行はノーベル賞授賞式の晩餐会で有名な日本酒「福寿」の蔵元神戸酒心館で懇親会を開いた。


平林会

ヨドコウ迎賓館(芦屋)


 

平林会

兵庫県林業会館(神戸市)