台風21号近畿直撃

被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。 6月18日(月)朝7時58分ごろに発生した震度6弱・マグニチュード6.1の「大阪北部地震」に続いて9月4日に襲来した「台風21号」は大阪を中心に近畿各地に大きな爪痕を残した。

老朽化した倉庫・工場及びテント倉庫
湾岸部の被害甚大　大阪平林・岸和田　

台風21号が大阪を通過した9月4日の夕方4時ごろ「新大阪木材会館建設予定地のブロック塀が倒壊している」との一報が入った。関係者に連絡をとって対応を依頼したが「平林ウッディパークが心配だ。センダンセミナーも近いし3棟の展示施設も気掛かりだ」と思い、翌朝一番で平林に向かった。
道すがら、南北に走る道路の信号機は強風で横を向いており作動していない信号機も散見、街路樹があちこちで倒れ、屋根の吹っ飛んだ家が目立った。「平林ウッディパーク」は「センダン」は枝が多少折れた程度、小屋3棟は無事だったがヨド物置は転倒、南面を向いた「ソーラーパネル」は大きく傾斜し「ウッドトランスフォーム」の木壁が2枚吹っ飛ばされていた。比較的軽傷だった。
だが平林の材木屋の被害は甚大だった。「我々も建物も歳をとった。老朽化した建物が見事にやられました」と某材木店の店主がこぼしたように、比較的新しい建物の被害は少なく、60年ほど前の古い建物が被害を受けたようだ。被害の程度は風向きに左右された。台風21号は強烈な南風。南に直接面した工場・倉庫は軒並み被害を受け南北の道路に掲げた看板・標識は吹っ飛ぶか明後日の方向を向いてしまった。また、今回の台風では「テント倉庫」の脆弱性が露呈した。倉庫は一旦風が吹き込むと袋状になり「パラシュート」になってしまう。天井と壁の被害が多く停電で難儀した会社もあった。岸和田の木材コンビナートの材木屋も大変な被害に遭ったと聞く。皆さまの早期復旧を心からお祈りします。