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2018年1月11日

平成29年度出前授業の記録

地域交流・木育委員会 副委員長 湯川昌子・記

 

 

平成29年度は、NPO法人「木育フォーラム」と協力して近隣及び市内の小学校4校で出前授業を行いました。
 平成29年12月5日(火) 海老江東小学校 5年生 69人
 平成30年1月11日(木) 新北島小学校  5年生119人
 平成30年1月29日(月) 平林小学校   5年生 42人
平成30年2月27日(火) 敷津浦小学校  5年生 76人

出前授業は、毎回「木を伐ることは悪いことだと思いますか?いいことだと思いますか?」の質問から始まります。ほとんどの子ども達が「木を伐るのは悪いことだと思う。」に手を挙げます。木を伐るのが悪いことと思う理由は、「自然破壊」や「動物の住みかが無くなるから。」でした。

平林会

講師(米地委員や木育フォーラムの西野さん)は、プロジェクターを使い「健康な森」と「不健康な森」の写真を示しながら、日本の森の現状を説明します。手入れをしていないために、真っ暗で細い木が林立し、日光が当たらないため下草も生えずむき出しの地面に根っこが浮き上がっている「不健康な森」の写真を見た子供達は、びっくりした表情を見せます。こんな森では大雨が降ると、土砂が流れ出し大災害を引き起こします。一方、適当な間隔があるため明るく、木々も下草も青々とした「健康な森」の写真は、見ている子ども達の気持も明るくします。このような森にするには、間伐や枝打ちなど日頃の手入れが大事なことを説明します。「健康な森」ばかりになると、災害は減り、落ち葉などから出た栄養分が、地面に浸み込み川を通り海に流れて豊かな海を作り、魚や貝が大きく成長することも話します。

平林会

日本には、戦後植林した木が成長し今は伐らなければいけないこと、手入れをしなければ健康な山にならないことなどを説明しました。子どもたちは一生懸命聞いてくれました。質問にもたくさん手を上げて答えてくれました。

続いて、小人数の学校では「樹種当てクイズ」をしました。グループに分かれ積み木のようにカットしたサンプルを配り、ヒントを聞いて樹種を当てるクイズです。
例えば「赤い部分と白い部分があり、柔らかい」というヒントで「杉」を探します。
ああでもない、こうでもない、と各班で相談し多いに盛り上がりました。
野球をしている子は、「バットの材料になる」と聞いて『タモ』を当てました。

平林会

さあ、「マイ箸」作りの時間です。サクラの木を3種類のペーパーで擦って仕上げていくのですが、最初の形を作る作業が一番時間がかかります。納得が行くまで、また一対が同じようになるまで真剣に削っていました。後は仕上げなので、力は入れずに丁寧に擦ります。クルミの油を塗っておしまいです。古くなった時、もう一度クルミ油かサラダオイルを塗ってメンテナンスをすればいつまでも使えることを伝えます。小さなものですが、木に触れて感触を楽しんでもらいたいと思います。

平林会

ささやかな取り組みですが、小学校への出前授業を通して「木のファン」が増えることを願っています。また、環境問題にも興味を持ってもらい「木は伐って使って植えて育てる」という意識が広まることを願っています。