General incorporated association Hirabayashikai
2015年11月1日
11月1日(日)午前10時30分よりATC11階グリーンエコプラザで「森のめぐみ、木の文化~日本の森再考」セミナーが開かれた。主催は大阪市環境局。 大阪市には森林・林業を管轄するセクションがない。市内に山や森がないから当然と言えば当然だが大阪市は木材産業の発祥の地とも言われ材木屋が数多く存在する。従って国が定めた法律「公共建築物等の木造木質化」の指針すら策定できていない、受け皿となる部局が存在しないのだ。今回のセミナーはその大阪市が環境局を中心となって重い腰を上げた最初の第一歩だと思える。環境事業協会・あだーじょ共同企業体がセミナーを仕切った。 当日は「住まう学講座」として3部構成、講師陣も多彩。1部は大阪府大の上甫木昭春教授による「森林と人々の暮らしのかかわり」、第2部はオークヴィレッジ木造建築研究所の上野英二所長が「あらためて考える日本の木の住まい」を講演、最後は岐阜県立森林文化アカデミー教授松井勅尚氏が「木と共に暮らす~木のある暮らし~」を1時間半スピーチした。
間伐・間伐材活用推進ネットワーク主催のForest Good交流セミナー「間伐コンクールと女性たちの取り組み」が2日(月)午後1時半から開かれた。冒頭、主催者の上岡裕理事長は「各地各方面で間伐材の利活用や地球環境を保全する運動が始まっている。私たちの目的はその運動が機能的かつ有効に発展するための交流支援の組織です」と挨拶、パネルディスカッションに移った。 テーマは「ママたちが森を守るためにできること」。登壇者は女性4名。まず自販機メーカー㈱アペックスに勤務する田邊めぐみさんが環境に配慮した間伐材製の紙コップや災害対策用の紙コップを中心に話し、続いて全国各地で毎年60回以上開催する「森のママまつり」の現状について仕掛け人の蒲生美智代チルドリン理事長が熱く語った。
パネラーの湯川昌子さん(右)
3番目の湯川昌子大阪府木連理事(大信製材社長)は自身が副理事長を務める製材組合が積極的に取り組んでいる木材PR活動(出前授業・セミナー等)の内容と時々の反響を報告した。最後の林野庁間伐推進班小口真由美課長補佐が3氏の発表を聞いたあと、ネットワークや取り組みの拡大に感嘆して賛辞を送り、総括とした。