General incorporated association Hirabayashikai
2015年10月4日
10月4日(日)の「森林の市」の当日午後2時から4時まで近中局4階大会議室で森林・林業・木材産業の最前線で活躍する女性フロントランナー5人によるシンポジウムが開催された。華やかな女性5人の登場とあって会場は定員の80名をオーバー、第一線で活躍する若い女性の姿が目立った。 赴任早々の馬場一洋近中局長の挨拶に続いて (有)坂東林業取締役・(一社)kikito代表理事の大林恵子さんが登壇、比叡山延暦寺の工事代金の集金業務からスタートした彼女の社会人人生を回顧しつつ、(一社)kikitoを立ち上げた経緯や「地域とともに挑戦、他業種との繋がりから得るもの、見えてくるもの」を主題に堂々と講演した。 二番目は日本一の構造材メーカー中国木材の社長堀川智子さん。慶応大学を卒業後公認会計士として東京の監査法人に勤務、その後父上が経営する中国木材に入社し今年2月、社長に就任した。同社の今日までの変遷を紹介したあと現在取り組んでいる川上から川下、バイオマスに至るまでの壮大な「日向工場」を「輸出も視野に林業の6次産業化による地方創生のモデルにしたい」と話した。 次は湯川昌子さん(大信製材社長)。大阪市製材業協組副理事長、平林会監事、大阪府木連理事等を歴任する彼女はもと専業主婦。夫の夭逝に伴って飛び込んだ平林の木材業界での大活躍、今や有馬啓子さん(協同ウッド会長)と並んで押しも押されもしない木材業界の女性リーダーである。
彼女たちが取り組む木材PR活動は本紙上であまた紹介しているので割愛する。神戸大学黒田慶子教授と内閣府岡島敦子元局長が学者と役人の立場から女性の職場での様々な出来事を取り上げ、パネルディスカッションに移った。 「仕事と家庭の両立」「結婚と育児そして介護」等々、古くて新しい問題について5氏が実体験を交えて討論した。場内の若い女性からの切実な質問「今結婚したら仕事がおろそかになる。仕事が落ち着くまで待った方が良いのでは?しない方が良いのでは?」には「結婚はしたいと思った時にするもの。待っても意味がない」の答え、筆者もなんとなく納得。ポジティブな5人でした。