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大阪市住之江区平林北2-2-16 平林木材会館201号

2015年7月24日

「センダン植林」シンポジウム

平林発 本州で初めての早生広葉樹植林

 

 (公財)日本加工技術協会関西支部早生植林材研究会・(一社)平林会共催のシンポジウム「国産早生樹植林センダン植林とその実践」が7月24日(金)午後1時30分より住之江区平林南の大阪港木材倉庫㈱2階大会議室において60人強が参集して開催された。「センダン植林」をメインテーマにしたシンポは昨年に続いて2回目。 すでに両者は一昨年4月、(一社)平林会が大阪市の一般競争入札(プロポーザル方式)によって落札した平林テニスコート跡地道路沿い(5m×70m)に10本、京都府立大学大野演習林に10本植林しており、今年に入ってからは平林に10本、兵庫県宍粟市に約200本、他の地域を巻き込みながら「センダン植林」の範囲は急速に広がっている。センダン植林が加速する大きな要因の一つが林野庁と京都府立大学の存在。特に地元の近畿中国森林管理局(局長・青木庸三氏)が「27年度重点取組事項」の中に「センダン植林」を明文化して担当セクションまで設置、連携協定を結ぶ京都府大との共同試験・研究を進める姿勢を前面に押し出している。 シンポジウムは京都府立大学の宮藤久士准教授が司会を担当、冒頭、村上高兒平林会理事長が「ようこそ平林へ。日本で一番森林の少ないここ大阪から早生樹センダンを発信する、大変有意義なことです。平林は一体となって業界・地域の発展に尽くします」と力強く歓迎の言葉を述べ、来賓で地元選出の大阪市会議員高野伸生氏が「わくわくするようなシンポですね。温暖化防止、特にヒートアイランド対策には都市部での木材利用促進が効果的です。国が定めた公共建築物等への木造・木質化の指針策定、大阪は遅れていますが来年3月までには目途をつけたい」と挨拶、シンポジウムがスタートした。

ようこそ平林へ

「ようこそ平林へ」と歓迎の言葉を述べる村上理事長

 

まず近中局の片山宏文課長が「近中局がなぜ早生樹植林に着目し、今後のどのように取り組んでいくのか」をテーマに、同局が取り組む諸施策を説明したあと木材価格の低迷による産地の疲弊克服に向け「今までのような生産者からの一方通行ではなく、川下の企業ニーズを踏まえながらセンダン・コウヨウザン等の早生樹植林を積極的に推進したい」と話した。すでに九州森林管理局管内ではコウヨウザンの分収造林が始まっており、同氏は「センダンでも分収造林による企業参加もありうる」としてセンダンの可能性を示唆した。

平林会

シンポジウムの一コマ

 

続いて熊本県天草の指導林家福田国弘氏が約20年前、広葉樹の特徴である「枝分かれ」を「芽かき施業(開発者は父上の故福田富治氏)」によって通直材にする技術を開発、後述する横尾謙一郎氏(熊本県林業研究所員)らの協力を得て育成、福岡県大川において家具・ツキ板の試作にまでこぎつけた研究成果を発表した。さらに同氏は、センダンが短期伐採を目的とすることから「栽培林業的な側面がある」として、従来型の長期的な林業経営から農業的手法を取り入れた林業経営の可能性について言及した。

熊本発のセンダンの仕掛け人横尾謙一郎氏は、センダンの「植栽適地」を中心に今までの研究データを発表したあと植林には避けては通れない病虫害対策等の諸問題を提起、今後の植林への注意点を促した。 最後の講師は日本木材加工技術協会早生植林材研究会の村田功京大助教、テーマは「センダン材の工業的利用」。産業用植林としてスタートしたセンダンが果して工業的な利用価値があるのか否か。緒について間がないセンダンのサンプルは極めて少なく、今後の生産量も未知数だ。村田氏はまずセンダンが日本(中国含む)では古来からケヤキやキリの代用として使われてきた事実を文献等から紹介したあと「植林木を中心に自生林も利用して一次加工適性試験(製材・乾燥・ロータリーレース・チップ等)を行い、その結果を踏まえて2次加工(製材品・合板・LVL・PB等)について検討を加えたい」と述べ、世話人企業以外の積極参加を呼びかけた。 少憩後、メンバーは1年前に実施した平林の植林地に移動、横尾謙一郎氏の指導のもと「芽かき」の実地指導を受けた。

平林会

横尾謙一郎氏が「芽かき」の実践指導

 

平林会

参加者有志で懇親会