平林会NEWS ■ ■ ■ ■ ■ ■大阪港木材倉庫の新社屋・木造2階建て現場見学会=2012年4月10日=
当会会員の大阪港木材倉庫梶i加藤健二社長)が4月10日(火)午後3時より目下建設中の木造新社屋(住之江区平林南1)の現場見学会を催し、参集した30数名の関係者が木造建築物の壮大な骨組みを見学した。
見学前の事前説明会の席上、設計を担当したad−labo梶iエーディ・ラボ)の大森一彦会長が「本物の『エコ』とは一体何か?を徹底的に追求した結果、50年、100年と長く使い守ることが出来る建物が本物の『エコ』だと信じ、本物件の設計テーマに掲げました」と述べ、それを実現するために採用した壁を一切使わない伝統的な「木造ラーメン構造」に対する最大の弊害が『構造審査方法』だったと指摘した。つまり同氏が追求する持続可能な建物は常に改造・改修を前提としている。壁量計算で設計された壁は構造上除去出来ない、壁を取っ払った改造・改修が出来ない、従って長く使うことが出来ない。壁を使った建物は『エコ』ではない、だから「ラーメン構造」を選択した、という論理だ。耐火・防火と並んで構造問題は大型木造建築物には必ずついて回る克服すべき課題である。
続いて、今回採用された金物が一切露出しない「ホームコネクター」についての説明があり、現場見学に移った。竣工式は6月20日に予定されている。



北側から撮影

南側から撮影

ヒノキの大黒柱が目立ちます