大阪府は先般、資源エネルギー庁の補助事業で環境配慮型都市づくりを目指す「スマートコミュニティ構想普及支援事業」の事業化対象に府内の3つの提案が採択されたと発表した。その一つが住之江区平林の貯木場での洋上風力発電や潮流を活用した小型水力発電の導入に向けた調査。【スマートコミュニティ】とは再生可能エネルギーを住宅やビル、交通、ライフスタイル転換など一連の社会システムとして効率的に活用する社会のこと。
かねてより大阪府は、木材業者が集積する『木の街・平林』において、次世代につながる持続可能なまちづくりを進めたいと考え、『水都・大阪』にふさわしい水面利用として、都市臨海地区の工場地帯の特長を活かしたスマートコミュニティの普及が平林の復権に結びつくのではと考えている。補助金の流れは国→民間団体等→自治体・NPO・民間企業等(申請は逆)。本案件の申請者オリエンタル機電鰍ェ(一社)新エネルギー導入促進協議会に申請。因みに、交付された補助金は4百万円弱。
10月21日(金)午後4時から平林木材会館で当該補助事業の説明会が開かれ、席上、大阪府の勝又課長が今回の補助事業を申請した趣旨と今後の進め方について説明したあと学識者として風力発電等再生可能エネルギーに関する国内の第一人者関和市教授(東海大学総合科学研究所・明道大学エネルギー研究センター)が風力発電の実情を講演した。
今後は協議会を立ち上げて3回程度会合を開き、来年3月に調査結果をとりまとめる。主な調査項目は@潮流調査A風力調査Bバイオマス調査C需要量特性の検証Dその他。協議会には前述の申請者と関教授のほか大阪府環境農林水産部みどり都市環境室・(社)大阪府木連・(一社)平林会らが加わり、コンサルタント業務は樺n域計画研究所が担当する。
|