平林4号池東地区埋立 大阪市が事業認可
◆東洋木材新聞[8月5日]平林4号池東地区土地区画整理事業が7月23日(金)、大阪市から認可され着工の運びとなった。本事業は公共事業ではなく、民間主導の土地区画整理事業である。施行地区は約3ha(水面約2.6ha)。3年半後には約8千坪の新たな土地が誕生する。事業主体は平林土地区画整理梶i社長・本庄純夫氏)。代理人は鰍tDコンサルタント、受託者は阪神高速技術梶A施工請負者は東洋建設梶B工事完了は平成25年3月、事業完了は同26年3月の予定。
【平林土地区画整理梶z平成20年10月設立。出資者は鰍bRE(千島土地)、岩田土地梶B同年12月、任意団体平林会が法人化(一般社団法人平林会)し直ちに資本出資して参画。従来型の土地区画整理事業は組合施行が普通だが事業が完了すれば清算することになる。今回は株式会社として施行するため4号池東地区の埋め立てが完了しても清算の必要がない。つまり、事業の継続を当初から視野に入れている。
平林の材木屋は大正区小林町から大阪市の土地区画整理事業に伴って昭和20年代後半から当地に移転、すでに60年近く経過している。往時の面影はない[写真参照]。
施工地区の位置 |
昭和49年平林地区の全景 |
今回の埋め立ては、阪神高速道路大和川線延伸工事に伴う残土受入地として平林の遊休水面(1号〜5号は私有水面、6号は公有水面)が候補に上り、大阪市・土地会社・平林会の三者で結成する「まちづくり3者研究会」で協議検討の結果実現したもの。すでに地元説明会も終え、着工の準備段階に入っている。本格的に埋め立て土砂(開削土)が搬入されるのは10月中旬以降になる。また、関西木材市場が接する6号池(公有)もほぼ同時期に埋め立て工事(公共事業)が始まる。
永年に亘って町の再開発を研究してきた平林会の幹部は「やっとスタートラインに立った。ホッとしているが水面の埋め立てが最終目的ではない。木材産業の復活につながるような町の再開発がメインテーマだ。3者研究会で議論しつつ大阪市大と当会有志で結成する平林創生研究会をヴァージョンアップして町全体の将来像を描き、その実現に努力したい」と語った。
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