新北島小学校5年生150人が平林の地場産業[木材]を見学
大阪住之江区の新北島小学校5年生約150人が11月26日(金)午前、木材の街・平林の「社会見学」を初めて体験した。
地元の新北島小学校と(社)平林会(理事長・村上高兒氏)は以前から交流があった。学校側から「地元の産業である木材について勉強したい」という希望があり、総合木材協組(小郷和彦理事長)や平林会が窓口となって、木材についての勉強会や木工教室「アルブル」による体験学習を所謂「出前授業」として過去数回実施してきた経緯がある。ところが、学校側は児童たちに「ニュートラムの北側(木材産業等の工業地域)は危ないから近づかないように」と指導しており、平林地域の産業の実態を全く知らない。だから平林という街が「木材の街」だということを子ども達は全く実感していない。
今回の試みは「地域産業と学校」・「環境と木材」をテーマに地域と学校が初めて行なった社会見学会である。平林会の呼びかけに滑ヨ西木材市場(社長・久我四郎氏)と大阪市製材業協組(理事長・荒尾哲氏)が支援、協同ウッド(社長・有馬啓子氏)・関西木材市場・津田産業(社長・津田潮氏)・プレテック(社長・河井豊氏)・フローティングハウスが見学受け入れ先として協力した。人的にも事務局に加えて橋口文四郎氏(阪神木材商行)、前重興亮氏(松前木材店)、湯川昌子氏(大信製材)、有馬啓子氏(協同ウッド)らが友情参加、見学先企業からも多数の社員さんらが応援に駆けつけた。
26日朝、バス3台に分乗した児童たちは先ず協同ウッドで大径木丸太の製材を見学。見たこともない大きな木が製材される様に児童たちは感動。お土産まで頂いた児童たちは次の関西木材市場で一般の大人でも見たことがない外材原木とセリを見学した。市場も150人の子ども達の登場で俄然活気が溢れ、セリ立人も興奮気味。昔ながらの木材産業2ヶ所を見学したあと、2班に分かれて津田産業とプレテックで近代的なプレカット工場を見学。両工場とも安全面も含めて受け入れ態勢は万全。最後は1号水面に浮かぶフローティングハウスから遊休水面の実態を眺め、「せせらぎの里」で昼になった。
バスが協同ウッドに到着
前田工場長の説明を聞く児童たち
関西木材市場の原木市と児童たち
関西木材市場の幹部。左から二人目が校長先生。右端は岡本先生。
津田産業のプレカット工場
フローティングハウスにて |