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大正区小林町から移転して半世紀近い年月が流れ、木材中心の街から大きく変貌してきた平林地域。行政が実施した土地区画整理事業は平成6年1月31日をもって完結したが、その後10年の平林の激変は記憶に新しい。バブル期を挟んで当会の執行部が叡知を絞って作成した平成8年の「再開発構想案」は壮大なプロジェクトで魅力溢れる内容ではあるが、それすら時代の流れに翻弄されている。21世紀の平林は一体どうあるべきか、未利用水面をいかにするか、木材産業と非木材の住み分けを如何にすべきか、地権者と地域住民と平林の企業との関係等々の難問が山積している。平成18年6月に就任した梅原会長は「再開発の道筋だけはつけたい」と旗を振り、その後「自分たちの手でもう一度平林の将来を考えよう」とする機運の高まりを受け、かねてより接触のあった大阪市立大学と交渉、大学と民間がプロジェクトを結成して平林の将来像を創案することで合意した。
大阪市大との委託契約は10月1日に完了、平成20年3月までを初年度とし3年間で新しい平林像を探ることでスタートした。研究会の名称は「平林創生研究会」と名付けられた。
大阪市大のメンバーは工学研究科都市専攻の赤崎弘平教授を座長に日野泰雄教授、矢持進教授、嘉名光市准教授、内田敬准教授、姥浦道生助教、吉田講師。
当会からは小林専務理事、吉川理事、尾崎理事、島津理事、久保理事、林田理事、島崎事務局長、第3回目から若手グループ平林フォーラムの高好氏、宇野氏、渡部氏が委員に任命された。
○ 第1回目は10月19日(金)午後5時から7時まで平林会会議室で開催。初回ゆえ梅原会長、越井副会長、栄川理事、小山理事等も参加。大阪市から美濃出港湾局課長、出口都市整備局課長、古家計画調整局課長を特別講師として招き、行政サイドの平林地域に対する考え方と港湾行政についてヒアリングした。
○ 第2回目は11月19日(月)午後6時から8時30分まで大阪駅前第2ビル大学コンソーシアム大阪・キャンパスポート大阪を会場にして開催。出席者は大学から赤崎教授・内田准教授・嘉名准教授・姥浦助教・吉田講師、当会からは小林専務・吉川委員・尾崎委員・久保委員・島津委員・島崎事務局が出席。テーマはみんなで語ろう「2020年の平林」。各委員が平林に関する感想、夢、実情等について忌憚なく発言し、大学サイドの理解を求めた。席上、木材関連だけでは前に進まないとの意見が大勢を占め、次回から木材業者以外の平林会メンバーを委員に招致することが決定した。
○ 第3回目は12月19日(水)午後6時30分から9時まで2回目と同じ大阪駅前第2ビルで開かれた。出席者は大学から赤崎教授・日野教授・内田准教授・嘉名准教授・姥浦助教・吉田講師、当会から吉川委員・尾崎委員・島津委員・高好委員・渡部委員・宇野委員・島崎事務局。テーマは再開発の成功事例「イギリスの実態」と題して英国留学から帰国した吉田講師が映像を交えてロンドン・テムズ川流域の再開発の実情を報告した。
平林街づくり創生研究会(略・創生研究会)の報告
昨年度からスタートした創生研究会は本年度も継続事業として行います。
大阪市大の赤崎弘平教授を座長に都市計画専門の教授、准教授、助教、講師の先生方と、平林会からは小林専務理事を中心にした若手理事に加え本年度から関西電力からも人的援助を受けることになり、6月の第1回目から参加されています。
4号ポンドの埋立が具体化しつつある状況下、メンバーの目の色が変りつつあります。本年度は平林の街づくりに関してより実現性の高い、実情に即した構想案を目指します。
6月、7月は杉本町の大阪市大工学部G棟で研究会を開きました。ここ2回はアンケート調査について議論しました。下記、写真はその時の模様です。
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木材の街
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